見果てぬ夢
アーティストのK氏から心のこもったメールを頂き読んでいたら、何故か1本の映画を思い出して、頭から離れなくなりました。埃のかぶったDVDを探し出して改めて観る事に。それは有名なミュージカルを映画化した作品「ラ・マンチャの男」でした。

物語は、詩人ミゲル・セルバンテスが大道での芝居中に、その内容が宗教的に相応しくないとの理由で投獄されるシーンで始まります。

地下牢の囚人たちに、芝居の小道具を奪われ、大切な台本を焼かれそうになり、セルバンテスは弁明を求めます。その方法を自分の得意な芝居で行うと言うのです。

メイクをしながら語り始めます。
スペインの田舎に住む老紳士アロンソ・キハーナは、夜明けから日暮れまで、悪のはびこる世の中を、どうすれば良く出来るか考えていた。考え、考え、考え続け、ついに彼の頭は干上がった。
彼は不思議な事を思いつく。騎士となり悪を倒す旅に出るのだ。近所に住む正直な労働者サンチョ・パンサを従者とし、老いた荷馬車馬ロシナンテをご主人様の馬に仕立てた。
彼は槍をつかむ
もうアロンソ・キハーナではない。
勇ましい騎士
ラ・マンチャのドン・キホーテだ

もの凄い迫力でMan of La Manchaを歌い上げます。
映画は旅のシーンに移ります。
風車が巨人に見えてしまうドン・キホーテ

キホーテ「旅に出て何日たつ?」
サンチョ「まだ2分です旦那様」
キホーテ「あの巨人に挑むぞ」
サンチョ「女房のヒゲに誓ってあれは風車です」
キホーテ「醜い怪物めひざが鳴っておるぞ」

風車との戦いを終え、安宿に泊まる事に、
でもドン・キホーテにはお城に見えます。
宿の下働きの女性アルドンサもドン・キホーテには高貴な姫君ドルシネアに見え清き恋に落ちます。
この時に歌う曲も素晴らしい名曲 Dulcineaです。

床屋の持つ洗面器がマンブリーノの黄金の兜に見えてしまう事も

中庭で徹夜の祈りをするドン・キホーテ
アルドンサに、なぜ戦いの旅をするのか問われます。

ドン・キホーテは「真の騎士に与えられた義務、いや 特権だ」と答え、このミュージカルの中で、最も輝く名曲 The Impossible Dream 邦題「見果てぬ夢」を歌います。


メロディーも美しいのですが、歌詞もとても感動的で、心をふるわせます。
見果てぬ夢を追い
かなわぬ敵に挑む
耐え得ぬ悲しみに耐え
勇者も行かぬ地へ向かう
正せぬ誤りを正し
清きを遠くより愛す
疲れきった腕で
届かぬ星をつかむ
歌詞は続きます。ぜひ皆様にも映画でこの名曲を聴いて頂ければと願います。
セルバンテスは呼び出され、宗教裁判へと向かいます。
地下牢の階段を上るまえに、常に自分を信じ、サンチョ・パンサを演じた友人、マンセルバントの肩に、無言で手をおきます。
マンセルバントはしっかりとした口調で最後のセリフを言います。
「勇気を」

Kさんからのメールで、この映画を思い出したのは、具体的に作品に関連性があるという訳ではなく、主人公のミゲル・セルバンテスが、詩人として、脚本家として、演技者として、自分の考えを主張しようと生きる姿と、若き日のKさんが、絵を描き、作詞に挑み、演技をしながら自分の表現方法を探す姿が、私の中で重なったのかもしれません。
両方の作品に、先入観ができるといけないので、実名は控えさせて頂きました。
これからも表現の道を探すために、時には立ち止まり、時には迷い、時には苦しむであろうKさんに、応援する言葉を伝える事が許されるのならば、私はこの映画のセリフと同じ言葉を贈りたいと思います。
「勇気を」

物語は、詩人ミゲル・セルバンテスが大道での芝居中に、その内容が宗教的に相応しくないとの理由で投獄されるシーンで始まります。

地下牢の囚人たちに、芝居の小道具を奪われ、大切な台本を焼かれそうになり、セルバンテスは弁明を求めます。その方法を自分の得意な芝居で行うと言うのです。

メイクをしながら語り始めます。
スペインの田舎に住む老紳士アロンソ・キハーナは、夜明けから日暮れまで、悪のはびこる世の中を、どうすれば良く出来るか考えていた。考え、考え、考え続け、ついに彼の頭は干上がった。
彼は不思議な事を思いつく。騎士となり悪を倒す旅に出るのだ。近所に住む正直な労働者サンチョ・パンサを従者とし、老いた荷馬車馬ロシナンテをご主人様の馬に仕立てた。
彼は槍をつかむ
もうアロンソ・キハーナではない。
勇ましい騎士
ラ・マンチャのドン・キホーテだ

もの凄い迫力でMan of La Manchaを歌い上げます。
映画は旅のシーンに移ります。
風車が巨人に見えてしまうドン・キホーテ

キホーテ「旅に出て何日たつ?」
サンチョ「まだ2分です旦那様」
キホーテ「あの巨人に挑むぞ」
サンチョ「女房のヒゲに誓ってあれは風車です」
キホーテ「醜い怪物めひざが鳴っておるぞ」

風車との戦いを終え、安宿に泊まる事に、
でもドン・キホーテにはお城に見えます。
宿の下働きの女性アルドンサもドン・キホーテには高貴な姫君ドルシネアに見え清き恋に落ちます。
この時に歌う曲も素晴らしい名曲 Dulcineaです。

床屋の持つ洗面器がマンブリーノの黄金の兜に見えてしまう事も

中庭で徹夜の祈りをするドン・キホーテ
アルドンサに、なぜ戦いの旅をするのか問われます。

ドン・キホーテは「真の騎士に与えられた義務、いや 特権だ」と答え、このミュージカルの中で、最も輝く名曲 The Impossible Dream 邦題「見果てぬ夢」を歌います。


メロディーも美しいのですが、歌詞もとても感動的で、心をふるわせます。
見果てぬ夢を追い
かなわぬ敵に挑む
耐え得ぬ悲しみに耐え
勇者も行かぬ地へ向かう
正せぬ誤りを正し
清きを遠くより愛す
疲れきった腕で
届かぬ星をつかむ
歌詞は続きます。ぜひ皆様にも映画でこの名曲を聴いて頂ければと願います。
セルバンテスは呼び出され、宗教裁判へと向かいます。
地下牢の階段を上るまえに、常に自分を信じ、サンチョ・パンサを演じた友人、マンセルバントの肩に、無言で手をおきます。
マンセルバントはしっかりとした口調で最後のセリフを言います。
「勇気を」

Kさんからのメールで、この映画を思い出したのは、具体的に作品に関連性があるという訳ではなく、主人公のミゲル・セルバンテスが、詩人として、脚本家として、演技者として、自分の考えを主張しようと生きる姿と、若き日のKさんが、絵を描き、作詞に挑み、演技をしながら自分の表現方法を探す姿が、私の中で重なったのかもしれません。
両方の作品に、先入観ができるといけないので、実名は控えさせて頂きました。
これからも表現の道を探すために、時には立ち止まり、時には迷い、時には苦しむであろうKさんに、応援する言葉を伝える事が許されるのならば、私はこの映画のセリフと同じ言葉を贈りたいと思います。
「勇気を」