金髪のジェニー
フォスターは1850年7月22日に
ジェーン・マクダウェルと結婚しました。
ジェーンは美人として知られ
美しい髪の女性でした。
フォスターはジェーンの事を
ジニーと呼ぶのが好きで
「美しい髪に魅せられた」と
彼女に語っていたそうです。
前回のブログでフォスターにも
一時期は、そこそこの収入があった
と書きましたが、生涯にわたり
親族からの援助を受けていたのも事実です。
妻ジェーンもペンシルバニア鉄道
グリーンバーグ駅の電信係として
働きました。
フォスターは妻と娘を残し
ニューヨークへ向かいますが
この資金も兄モリスンに無心しています。
妻ジェーンも苦労が多かった事でしょう
夫婦間の問題に関して
幾つかの記述もありますが、
ブログでは省略させて頂きます。
さて今回ご紹介する曲は
フォスターが1854年に作曲した名曲
Jeanie with the Light Brown Hair
邦題「金髪のジェニー」です
写真は初版楽譜の表紙

それでは譜面でご紹介

歌詞は少し意訳しました。
理由は個人的な感情からです。
書籍やネットで様々な翻訳を
見る事ができます。
「金髪のジェニー」
薄茶色の髪のジニーの夢を見た
まるで夏の日の澄んだ空気のような
軽やかに踊るジニー
まるでヒナギクのように幸せそう
楽しげに歌うジニー
彼女の声に小鳥たちも歌い出す
ああ愛しいジニーよ....
美しい髪の君の夢を見たよ
まるで夏の日の
澄んだ空気のような......
iPhone動画
演奏:幸塚淑夫
フォスター危篤の手紙を
兄モリスン宛に書いたのは
作家のジョージ・クーパーでした。
その手紙がピッツバーグに届く前に
フォスター死亡の電報を
受け取ることになります。
兄モリスンとジェーンは
急ぎニューヨークへ向かいます
妻ジェーンはフォスターの
遺体が置いてある部屋に入ると
その前に膝まづき
長いことその姿勢のまま
動こうとしませんでした。
Jane Denny Foster
1829-1903

今回はこの辺で