テキサスの黄色いバラ
ジャズ発祥の地として有名な
アメリカの都市ニューオリンズ
New Orleansの語源をご存じだろうか?
La Nouvelle-Orléans
フランス語で「新しいオルレアン」
仏領ルイジアナの首都だ
ルイジアナの地名はフランス王
ルイ14世を由来としている
La Louisiane(ラ ルイジエンヌ)
独立宣言後のアメリカの面積は
現在の半分にも満たない

とりあえずの首都は
ニューヨークとされていた。
現在では世界で最も華やかな
町になったニューヨークだが
1620年代はオランダ領で当時は
ニューアムステルダムと呼ばれていた。
1626年にオランダ人は先住民を騙し
マンハッタン島も領土に加える
表向きは物々交換としたが
支払ったのは60グルデン
(1965年換算で40ドル)
(2006年換算で1000ドル)
インディアン文化には土地を売る
という概念がなかったので、
実際には侵略とか征服という
言葉の方が正しいだろう
1664年にイギリス人が征服し
名前をニューヨークに改名した。
1790年、アメリカ政府は首都を
フィラデルフィアに移す。
1801年3月
未完成の首都ワシントンで
最初の大統領就任式をあげたのは
第3代トマス・ジェファーソンだった
Thomas Jefferson
1743-1826

1803年にジェファーソンは
仏領ルイジアナを買収する
現在のルイジアナ州とは
比較にならない広大な領地だ
アメリカは一挙に領土を増やす
ルイジアナ買収の経緯は
今回は割愛させて頂くが
インディアンの意向は完全無視した
先住民からは再三に渡り
平和的な共存を求められているが
話を聞くふりをしたのも
初代大統領ジョージ・ワシントンと
第2代大統領ジョン・アダムズ
そしてジェファーソンくらいまで
聞くふりはしたが
もちろん何の対処もしていない
した事といえば後にも先にも
虐殺と迫害のみ
第16代リンカーンも例に漏れず
先住民への迫害は続いた
アメリカの領土拡大の野望は
止まるところを知らなかった。
ここからは偏った見方だが
テキサス併合までを個人的
かつ大雑把に書いてみたい
まずメキシコ領に大量のアメリカ人を
入植させる
頃合いを見て独立させる
(1836年テキサス共和国を宣言)
その後アメリカの領土にする
(1845年に28番目の州として併合)
今回も前置きが長くなりました。
いったん曲にいきましょう!
今回ご紹介する曲はアメリカ民謡
「テキサスの黄色いバラ」
The Yellow Rose of Texas
YouTubeの音源です
1858年の表紙

今回の譜面は小坂一也さんの
CD「青春の小坂一也全集」より



テキサスを手中に収めると
今度はカリフォルニアが欲しくなる
アメリカ「今、肩ぶつかったよね」
メキシコ「いいえ何もしてません」
アメリカ「ぶつかったよね」
メキシコ「言いがかりです」
1846年アメリカはメキシコへ侵略
2年後にはカリフォルニアどころか
ネバタ、ユタ、アリゾナ、ニューメキシコ
ワイオミング、コロラドを
ぶん取って帰って来る
翌1849年にはカリフォルニアで
ゴールドラッシュ
20世紀にはテキサスで油田が見つかる
テキサス独立の際
アラモ砦の戦いで
テキサス軍約200名が全滅

この事がアメリカ人に火をつける
「アラモを忘れるな!」
Remember the Alamo!
このキャッチフレーズは
アメリカの専売特許
我が国も数十年前に言われた
Remember Pearl Harbor
メキシコ人なら言いたいだろう
声を大にして!
「アメリカよ!むしろ
お前が忘れるな!」
筆者あとがき
今回のブログは多分に個人的な
想像で書かれています。
史実を正確に知りたい方は
改めて歴史書等でお調べ頂ければ
幸いです。
最後にブログを読んでくださった
皆様に感謝申し上げます。
今回はこの辺で